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クラッシックと春の変化

私の治療院では、クラッシック音楽を小さな音でかけている。 バッハのフルート・ソナタ、管弦組曲など、バロック音楽が多い。 もともと小さな音でかけているのだが、2月も中旬に入った頃、急に音が小さくなったように感じてボリュームを少し上げた。
音が小さくなったように感じたのは、春の変化の走りとして、湿度が上がってきたからだ。 湿度が高くなると、音の伝達が妨げられて、湿度の低いときと比べると旋律がはっきり聞こえなくなる。
バッハの管弦組曲も、真冬の音から春の音に変化したのだ。

こうした身のまわりの些細な変化を感じ取ることは、治療家として大切なことである。 人間の体は、気温や湿度、晴れか曇りかなどということで、いろいろに変化する。 心と体の感受性も変化する。
当然、操法(身体調整)の刺激に対する感受性、反応も違ってくる。 同じ人の体の調整でも、晴れの日と雨の日では同じではいけない。 もちろん、夏と冬では違う。 春と秋でも違う。

季節の変化や天候の変化に敏感になったのは、大勢の人を治療するようになってからで、自分のことだけでよかったときには、さほど気にすることもなかった。 草木や花の変化、空の表情、星の輝き方、日差し、風。 それらの変化が示す情報は、みな体の調整に直結してくる。 治療をするようになって、そういう生活の中のいろいろな変化に、自然と目がいくようになってきた。

治療家になって、自分を取り巻く世界が、急に新鮮なものとして目に映るようになった。 今まで何気なく過していた、なんということもない日常が、にわかに自己の体験としてリアリティーをおびてきた。 突然、いきいきと輝きだした。
治療家になったおかげで、私の人生は何倍も豊かになったと思う。

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