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September 2004

グータン ~自分探しバラエティー~

毎週土曜日の11;00~11:30、フジテレビ系で「グータン ~自分探しバラエティー~」という番組がやっている。毎回ゲストを呼んで、ロケでゲストの趣味や好きなことをしてもらい、その行動から精神科医が本人も気づいていない深層心理を分析したり悩みがあれば解決するという番組だ。
司会は、タレントの優香、篠原涼子、松嶋尚美(オセロ)。ゲストの精神分析をしていくのが、精神科医でありカウンセラーでもある名越康文氏だ。

先月、たまたまこの番組を見た。そのときに、ゲストの名倉 潤さん(お笑いタレント)の精神分析を聞いて「おやっ」っと思った。その分析の仕方が、野口整体の「体癖(たいへき)」にもとづいておこなわれているように思えたからだ。見始めたのは番組の終盤で、カウンセラーが名倉さんと対話しながら精神分析をしているところだったが、「視覚よりも、触覚的な部分が敏感」、「集中型で、完璧主義者」、「そのくせ自分の打ち込んでいるものが完成してしまうことを恐れている」、などと分析していた。これは、体癖分類の「開閉型9種」の特徴である。
はじめは、精神分析の世界でも整体と同じような視点で人間を見る方がいるのだなと思ったが、どうもそうではなく名越氏に体癖に関する知識があるということのようだ。

整体法では、生理的・心理的感受性、エネルギーの分散・集中の方向性から人間を12種に分類している。エネルギーが大脳の働きに昇華しやすい思考タイプの上下型、重心が左右に偏りやすく感情タイプの左右型、 といった具合に上下型(1種、2種)、左右型(3種、4種)、前後型(5種、6種)、捻れ型(7種、8種)、開閉型(9種、10種)がある。そして、それぞれの型にエネルギーの発散型と集中型があり10種。さらに特殊体癖が2種加わり、全部で12種に分類される。
この12種が人間の類型の原色で、その混じり具合で個人の色(個性)が決まると考えても良いと思う。体癖について詳しく知りたい方は、「整体入門」(ちくま文庫)、「体癖1」「体癖2」(全生社)を参照されたい。

さて、一昨日の放送では、司会者の3人を名越氏が分析していた。私は番組の途中から、それも断続的に見ていたのだが、名越氏はやはり体癖論を駆使して分析していた。オセロの松島尚美のことは、「大人になっても子供の部分を残している」「会話中に話が突然関係ないところに飛ぶ」などの左右型と、「恋愛にも勝ち負けを持ち込んでしまう」「それが体の捻る動作に表れている」などの捻れ型の混合型と分析していた。

名越氏は、かなりしっかりと体癖を勉強されているように思う。体癖に興味がある人は、この番組を一度ご覧になってみてはいかがだろうか。
精神分析医にとって、体癖論は宝の山だと思う。名越氏のこれからの活躍に期待したい。

秋の気配と冷えの影響

ここ数日、急に具合が悪くなる人が増えた。「胃が悪くなった」、「足に神経痛が出た」、「頭痛がする」、「耳が痛い」などなど。訴えは様々だが原因は一つ。それは、残暑の中に秋の気配が忍び込んできたことだ。
日中はまだまだ暑く、夜寝付く頃もまだ汗ばむくらいだが、朝方4時5時になると急に気温が下がってくる。この時期は、体が「冷え」の影響を受けやすい。

この時期、体はまだ夏の体をしている。そのため感覚的に冷えるという実感はあまりない。しかし本格的に寒くなる真冬より、暑いことになれていた体が急に冷やされるこの時期の方が、かえって「冷え」の影響を強く受ける。
冬になってしまえば体も引き締まり、冬用の体になるので「冷え」には強くなる。しかし、夏用の体のまま急に冷たい風に当たるこの時期は、「冷え」に対する防御力が低いのである。

また、ただ寒い思いをするのと、汗をかいてそれが冷えるのでは体に対する影響が全く違う。汗を急激に冷やすと、とたんに体調がくずれる。整体では汗を急に冷やして体に悪影響を及ぼすことを、「汗の内攻」と呼んでいる。汗が自分の内を攻めるという意味だ。
特に暑くなくても体は眠ると汗をかく。汗をかくことで疲労が抜けるのだが、この時期その汗を冷やしやすい。それで「寝冷え」が起こる。しかし、あまり冷えたという実感がないので、体調をくずしたことと「寝冷え」が結びつかない。そして、急に体が悪くなったと思う。

原因は同じ「寝冷え」にあっても、症状の現れ方は体の特性によって違う。のどが痛くなる人、頭が痛くなる人、眼に症状が出る人、関節や筋肉が痛くなる人・・・。同じく冷えても、その影響を受けるところは様々だ。代表的な症状を列挙してみよう。

冷えの影響によって起こりやすい症状:
体が重い、だるい、こわばる、頭痛、鼻血、鼻水、鼻づまり、涙が止まらない、耳が痛い、聞こえづらい、急性の耳鳴り、のどの痛み、胃の痛み、胸焼け、お腹にガスがたまる、下痢、小便が近くなる、しゃっくりが出る、いびきが大きくなる、足がつる(こむら返り)、神経痛、関節痛 etc.

これらの症状は、いろいろと違う系統の症状である。しかし、原因が同じなので、みな同じ方法で解消することができる。それは、「朝風呂」にはいること。「朝風呂」は、この時期の寝冷えに卓効がある。ここ数日で、急に具合が悪くなった人、「寝冷えをしたかな」と思い当たる人は、ぜひ朝風呂を試してみていただきたい。
 

秋口から初冬にかけての冷え対策 
(白山治療院健康生活のしおりより転載)

生活上の工夫

1.寝る間際に入浴しない。お風呂で暖まって寝ると冷えないような気がしますが、実は反対です。人間の体には、自動的に体温を一定に保つ働きが備わっています。熱くなった体は今度は冷やす方に働きます。起きていれば良いのですが、そのまま眠ってしまうと調節がきかず余分に冷えてしまうのです。また、汗をかいたまま寝ることになりますから、二重の意味で冷えてしまいます。少なくとも就寝一時間前には入浴をすませている方がよいでしょう。

2.いよいよ涼しくなってきたら、なるべく窓際で寝ないようにした方が良いでしょう。特に子供は注意が必要です。また厚手のカーテンをすることも効果的です。

3.冬に向かっては、早め早めに布団を厚く(多く)していきます。その方が、早く冬用の体に変化できるのです。春は反対に、早め早めに布団を薄くしていきます。


入浴による積極的対処法

1.朝風呂 冷えによる症状を解消する一番良い方法は朝風呂に入ることです。朝風呂は冷えに対して大変効果があります。そして気持ちよくスッキリと一日のスタートがきれます。大切なのは熱めのお湯に入ることです。ぬるいお湯では効果がありません。ちょっと熱いのを我慢するぐらいで適温です。長湯する必要はありません。

2.足湯 足を温める部分浴です。着衣のまま、くるぶしまでかくれるようにお湯に入 れます。お湯の温度は入浴温度より2度ほど高くします。出したら足が赤くなってい るようでないと効き目がありません。冷めないように差し湯をしながら7分温めます。 両足が同じように赤くなっていれば、よくふき取って終わり。片方だけ赤くなっていなければ、その片方だけさらに2分温めます。最後に少し水を飲んでおきます。のど、鼻、耳など頚から上の症状があるときに行います。

3.膝湯 寝冷えの解消におすすめです。“朝風呂はちょっと”という方は、朝、膝湯をしてみて下さい。やり方は足湯と同じですが、膝上まで入る深さで行います。お風呂でおこなうのがやりやすいでしょう。“寝冷えしたな”と思ったときや下痢などお腹の具合の悪いときに行うと卓効があります。


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