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April 2009

妊婦の整体

もう、2年前になるだろうか?
『ワガママ妊婦のおとりよせ』 という本で、妊娠中・産後の整体の体験記事で紹介されてから、妊娠中の方からの問い合わせが急増した。
その本の中でも、但し書きを入れていただいたのだが、残念ながら妊娠されてからの初診はお断りしている。現在、妊娠中の整体は、当院で妊娠前から体を整えている方だけ対象におこなっている。

妊婦の整体は、妊娠・出産を、母体をより健康へと導く機会として活用するものであり、同時に産まれ来る赤ちゃんが元気で丈夫な子に育つための基礎を作ることが目的である。
もちろん妊娠中のいろいろなトラブルにも対処する。

妊娠中に起こる症状として多いのは、つわり・むくみ・腰痛などだが、これらは愉気を主体としたシンプルな操法でほとんどの場合、簡単に消失してしまう。

つわりの8~9割は、妊娠して弛むべき骨盤が硬直している場合に起こる。ほとんどは骨盤の左右どちらかがより硬直し、そちら側の腸骨が開きにくくなっている。これを愉気して弛めれば、だいたいの場合1回~2回の操法でつわりはなくなってしまう。

むくみは、側腹と呼ぶわき腹の操法で改善する。この操法は、つわりにも腰痛にも効果がある。押さえ方にコツがあるが、わき腹を外に引っ張り出すようにつまんで愉気するだけでもいい。(肉のつき具合を確かめるときのような感じで…) 両方つまんでみて、より硬い側だけつまむ。

腰痛には、いろいろなアプローチがあるが、妊娠中は強い刺激は使えないので、妊婦さん用の押さえ方や刺激の方法を用いる。

妊婦さんは、そもそも体が敏感で気に対する感応も良いので、愉気や簡単な刺激ですぐに体が整ってしまう。

こう書くと、妊娠中の整体は簡単そうに見えるが、簡単に効果をあげているのにはわけがある。
それは、私のみる妊婦さんは、「妊娠する前にすでに体が整っている」ということだ。

もともと体が「整体」である妊婦さんであるから、ちょっとした働きかけで良くなってしまう。そうでない場合には、そんなに簡単にはいかないことも多い。

面倒を避ける気持ちはないが、妊娠されてからはじめて来院された方の場合、その方の体の傾向や特質も把握していないし、お互いの間に信頼関係も築けていない。
そんな状況では、妊娠中の急なトラブルにも余裕を持って対処できないことも考えられる。
体というのは掛け替えのない大切なものであるが、妊娠中となればなおのことである。上記のような理由から、妊娠されてからの初診はお断りしている。
( ほかにも、いくつかの理由はあるのだが… )

これから妊娠を考えていらっしゃる方には、ぜひ妊娠前から体を整えておくことをおすすめしたい。もちろん、当院でなくても、整体法(野口整体)をしっかりと学ばれた方のところであれば問題ないと思う。施術者との相性もあるので、何ヶ所かまわってみてもいいと思う。


久しぶりに…

久しぶりにブログを更新する。軽く久しぶりといっているが、およそ3年も更新していなかった。このところ忙しく、まとまってPCの前に向かう時間がとれなかったということもあるが、多少ネットに飽きていたこともある。
先日、「整体操法制定委員会.3」に追記を記したのをきっかけに、また少しずつでも更新しようかと思い立った。

「整体操法制定委員会.3」では、野中豪策という天才的な治療家の記事を書いた。整体操法の技術には、多くの療術の技術が流れ込んでいる。それぞれが、一流一派をなす大家の技術であるが、その中でも野中氏の技術は、ひときわ秀逸だったようである。
氏の技術は、鍼灸などの漢方理論によるものではなく、ましてカイロプラクティックなどの西洋式の理論や技術を取り入れたものでもなく、日本に独自に発達した、まさに療術色の濃い治療技術のようだ。

野中操法を伝承されている川島先生という方が、 『月刊手技療法 4月号』 で野中操法について紹介されている。整体操法に興味のある方には、是非お勧めしたい。

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