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自分の体癖を知る その1

体癖は、自分から関係性の遠い人から観ていくのが良いとされている。
それから、だんだん身近な人に移ってきて、最後に自分の体癖を考えてみる。
そういう順序がいいのである。
案外自分のことは、わかっているようでわかってないものである。また逆に、わかりすぎているからこそ、かえって判断が難しいということもある。

もう5~6年前になろうか、操法を受けに通ってこられる方を対象に体癖講座を開いたことがある。体癖の知識を健康生活に役立てて欲しいということと、人間関係においても役立つことがあるだろうと思って開講した。

連続講座ではなく一日限りの単発の講座だった。ありがたいことに定員を大きく上回る申し込みがあり、同じ内容の講義を二日に分けて二回おこなった。

後日、この体癖講座に出席された方々が操法を受けにいらしたときに、それぞれ、「話を聞いて自分は何種だと思いましたか」 という質問をした。
すると、3割ぐらいの人は、本人とは全くかけ離れた体癖を挙げた。

3割の人がこれでは、どうも私の講義はまずかったらしいと思ったが、いろいろ話をしてみるうちに単純にそういうことでもないようだとわかった。

人は実際の自分と、「人から こう見られたい自分」、もしくは 「そうであって欲しい自分」 というのは違うということだ。反対に、「こうであるはずがない」、「こうであって欲しくはない」 部分もあるだろう。
これが、自分の体癖観察を難しくしている一つの要因である。

各種体癖の説明の中に、自分の中にある嫌な面、認めたくない面を見つけると無意識のうちに、俺はこの体癖ではないな、と思ってしまう人がいる。
反対に、こうでありたいと思う自分に近い体癖の話を聞くと、私はこの体癖かもしれないわ、となりがちなのである。

俺は大丈夫だな、私はそうはならないわ、と思っているあなた、それがなかなか難しいのだ。

師について整体を学んでいた頃、同門の中に、「自称9種」 の人がたくさんいた。
これは、整体法の創始者である野口晴哉先生が9種体癖だったことによる。
整体を学ぶ人の中には、野口先生に憧れるあまり9種体癖にも憧れを持つ人が多い。(また、野口氏の本は読むと9種になりたくなるようなことが書いてある)
そして、9種の説明の中から少しでも自分に当てはまりそうな部分を見つけては、俺は9種じゃないだろうか、と始まるのである。
聞くところによると、整体協会でも自称9種は多いらしい。

整体の専門家になろうと勉強している人ですらこうなのだから、体癖初心者は、なおさら自分の体癖を客観的に判別するのは難しいのである。

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