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左右型 3種 4種

第2腰椎は左右運動の中心になるので、第2腰椎に力の集まりやすい体を持つ人達を 「左右型」 という。第2腰椎は、消化器系の中枢なので、左右型は消化器の働きに特徴がある。

左右型は、重心の左右偏りが大きい。写真撮影のときに、左右どちらかの肩を上げて下さい、と言われるのは左右傾向のある人である。

左右型には、3種と4種がある。

3種は、消化器の働きが旺盛で食べることが大好きである。
(1日3食+おやつ)×365日、毎回おいしいものが食べたいタイプである。
料理やお菓子作りなど、作る方も好きな人が多い。暇さえあればキッチンで何かやっている、といった具合の人がいたら、その人は3種かも知れない。

消化器の働きと感情には密接なつながりがある。3種は、感情が豊かで喜・怒・哀・楽が非常にはっきりしている。感情のありかが、とてもわかりやすい人だと言える。
そして、嬉しければお腹が空き、楽しくてもお腹が空き、怒ったらやけ食いして、悲しいときでも食欲だけはある。
3種の人がイライラしていたら、とりあえずおいしいものを食べさせるに限る。おそらく、すぐに機嫌が良くなることだろう。

一方、4種は不愉快なことがあったり、悲しいことがあるととたんに食欲がなくなる。
4種は、楽しいとき、嬉しいときは、何となく楽しく、何となく嬉しい。悲しいことは身を切られるように切実だが、楽しい、嬉しいは、いまいち実感に乏しい。
そして、好きはよくわからないが、嫌い、嫌だ、の方は割とハッキリしている人が多い。

3種は、丸顔、なで肩で曲線的な体つきをしている。背中も丸い。肌質、肉質も柔らかい感じがする。ぽっちゃりした色白の人が多い。
4種は、意外と体型的には真っ直ぐで、肩も上がっている。といっても、5種のようにスポーツマン的逆三角形の肩ではなく、腕をピタッと体にくっつけてちょっと肩を持ち上げた、といった感じだろうか。

3種の人は、胃腸が働くように調整しておくと元気になる。そもそも、胃腸の働きはいつも旺盛なのであるが、ちょっとでも食欲が落ちると、「どうも体がおかしい」 と感じるのが3種なのである。
どこが悪くても、食欲がなくなると元気が出なくなり、体に勢いがなくなってくる。そこで、胃腸の働きを活発にするように操法すると、消化器と無関係の異常でも回復してくる。
どっちみち3種に食べ過ぎるなと言っても無理なのであるが、「食べすぎはいけませんよ」 と言いつつ、食欲が出るように操法するのが3種を元気にする方法である。

消化器の丈夫な3種とは反対に、4種は消化器の働きに異常を起こしやすい。
4種も、消化器系の調整が体を整える急処であるが、その異常の裏にある感情の掃除をしないと上手くいかないこともある。
いつも胃の痛みを訴えている人は、2種か4種である。(まれに8種にもいる)
2種も4種も同じようにストレスで胃を壊すが、2種は上下型なので頭の過労、頭の中の不安や心配事にジーッと集中していると胃が痛くなってくる。4種は左右型なので感情の処理がつかないことが原因になる。
そういうときに、2種は頚が硬くなり、4種は鳩尾(みぞおち)が硬くなる。
4種は、下痢をし易く、また下痢をすることで心身の痞えが解消する。感情の痞えが体に影響し、その影響がある限度を越えると下痢をする。下痢をすることで、再びバランスを取り戻すのである。下痢が、一種のバランス維持機能になっているのだ。

また、4種の人、特に女性はよく涙を流す。
4種にとっては、泣く、涙を流すということが、もつれて凝り固まった感情を流し去ってくれる、強い心の浄化作用を持つ。
だから、4種の人は、悲しいことがあったらメソメソ泣いてよいのである。
下痢と涙では、だいぶイメージが違うが、4種にとってはどちらも心身のバランスをとるための必須アイテムなのだ。

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