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猛暑である

今年の夏は、猛暑であった。いや、まだ暑さは続いている。猛暑である。
酷暑と言ってもよいかもしれない。
そのため、全国的に暑さにやられる人が多かった。
熱中症のために救急搬送された人数は、5月31日からの累計で5万人を超えたという。
搬送者のうち約半数が65歳以上の高齢者だったそうである。
(私的には、65歳はまだまだ高齢者ではないと思うが…)

高齢者が熱中症を起こしやすい理由は、体力の問題もあるのだが、それよりも感覚的に温度変化に鈍いということの方にある。
同じ暑い中にいても、若者が汗をダラダラかいて 「暑い、暑い」 と言っている脇で、お年寄りはわりと涼しい顔をしていることがある。
「若い者はだらしがないねえ」 などと言っていたりするが、実は高齢になると体が鈍くなって暑さがわからないだけなのである。
わからないから、体も暑さに反応せず汗も出ない。
もちろん、鈍くて感じないからといって暑さに強いわけではないので、体温がある閾値を越えれば熱中症の症状を呈する。
高齢の方は、暑さを感じられなくなっているということを自覚して注意することが必要だし、周りの人も気をつけてあげなければいけない。

熱中症対策には、水分の補給が必要だが、同時に塩分(ナトリウム)も取らなくてはいけない。汗をかくと、水と一緒に塩も出て行くからだ。
この2~3年、塩分の必要性を新聞やTVなどでも報道しているので、だいぶ水分だけでなく塩分を取ることの重要性が世間一般に浸透してきたようだ。
汗をかくと水分と一緒に塩分(ナトリウム)が出て行ってしまう。ナトリウム不足は、筋肉の痙攣や意識レベルの低下などを招くのだが、その塩分を取らずに水分だけ飲んでいると、体の中のナトリウム濃度が下がってくるため、体の方が危険を感じて汗をストップしてしまう。
水分を十分補給しているにも関わらず、汗が出なくなるので、熱中症の危険は著しく高まる。
屋外で活動するときなどは当然だが、室内にいても汗をかくし、寝ている間にも水分 ・塩分は汗で失われているので、なんとなく頭や体がぼんやりする、スッキリしないなどというときは、水分とともに塩分を補給した方がよい。

塩は、直接舐めてもいい。
塩分が足りていないときは、塩をそのまま舐めてみてもあまりしょっぱさを感じない。
そこで少しずつ舐めていくと、塩分が足りてくると急に塩辛く感じ出す。
どうせ舐めるなら、ミネラルなどを含む天然塩が良いだろう。
梅干などは、疲労を回復する力があるので、なお良いかもしれない。

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