« 夏の冷え | Main | 掌心発現 »

手の感覚を敏感にする

整体では触って相手の体の状態を読むことが多いため、手の感覚が鋭敏であることが求められる。
触って読む、という中にはもちろん一般に言われる 「触覚」 ということも含まれるが、愉気を技術の根底に置く整体操法では、それ以前に相手の気を感じ取る 「気の感覚」 が育たないとならない。

整体では、合掌行気法という訓練法があり、これで気の感覚を培う。
合掌行気は、正座し合掌した指先から手に息を吸い込み、指先から吐く。これを繰り返して、指先から手に出入りする気の感覚をつかんでいく。
慣れてきたら、合掌した指先から丹田まで息を吸い、丹田から指先を通して息を吐いていく。

合掌行気をやりこんでいくと、手の感覚が鋭敏になるだけではなく、直感が鋭くなってくる。
広い意味で直感が鋭くなるが、特に愉気や操法における 「手のカン」 が育ってくる。
手に感じる 「感覚」 以前に、「直感」 で愉気をすべきところがフッと分かるようになる。

さて、合掌行気は整体をするものにとっては必須だが、プロとして体を観る立場の場合それだけでは多少心もとない。
生活の中で手の感覚が鈍るときというのは必ずある。
重い荷物を持ったり、日曜大工などをすれば、直ぐに鈍くなる。
食べ過ぎ、飲み過ぎ、寝過ぎ、考え過ぎでも鈍くなる。
などなど・・・。

そういうときに合掌行気にプラスして行うといいのが、指の付け根をつまんで愉気することだ。

手の指の根元を横からはさむようにつまんでみる。
つまんでいると、ジーンとするような圧痛がある指がある。
左右10本の指を調べて、一番圧痛のはっきりしている指を対象に行う。

対象となる指を見つけたら、母指と人差し指もしくは中指でサイドからはさむように根元を押さえて愉気をする。
強くはさむ必要はない。
ジーっと愉気していると、押さえている指の下をニュルッとした小さい何かが通る。
その何かが通ったら終わりでいい。

ニュルッと通るのは何かというと、指で圧迫されて止まっていた血液が、圧迫に負けずになんとかと通ろうと勢いを増してニュルッと通るのだ。
というのだが、実際本当にそうなのかはわからない。
ただ、その何かが通った後は、明らかに手の感じが変わる。
指だけでなく、手から腕まで血行が良くなるのだ。

いつまで愉気していてもヌルッとしたものが通らなかったら、適当なところで終えてもいい。毎回きれいに通るとも限らない。
ニュルでもヌルッでも、通るとはっきりと感覚が変わるが、通らなくてもそれなりに効果はあるので心配はいらない。

これを行うと、指先の怪我なども早く治るし、肩こりや頚の張りなどもラクになることが多い。
また、どの指が体のどこと関係しているという関連はあるのだが、それはまた次回にでも書こうと思う。
とりあえずは、手の感覚を敏感に保つ方法として役立てていただきたい。

« 夏の冷え | Main | 掌心発現 »

整体」カテゴリの記事