十二指腸
十二指腸の異常は、生殖器系(婦人科系)の異常と連動することがままある。
そのつながりを示す一例だが、十二指腸潰瘍は第2仙椎に反応がでるが、この第2仙椎は十二指腸潰瘍の判別点であるとともに、妊娠の反応点でもある。
胃潰瘍と十二指腸潰瘍を判別するときに、第2仙椎を調べる。胃潰瘍では現れない異常が十二指腸潰瘍では現れる。食後痛むのは胃潰瘍、空腹時や夜間に痛むのは十二指腸潰瘍というのもあるが、第2仙椎を見る方が早くて確実だ。
妊娠すると第2仙椎に特徴的な過敏が現れる。妊娠4日目から現れると言われているが、以前人工授精をして3日という女性を観たところ、すでに第2仙椎に反応がでていた。
また、妊娠すると恥骨の上に変化がくる。恥骨の上、腹部の最下部が綿が入ったような感触になる。軽く触ってみると、綿球が横に並んでいるような感じになる。(ここを強く押したりしてはいけない) こちらは受胎後4日とはいかないが、それなりに初期から妊娠を知ることができる体の変化である。
さて、十二指腸だが、背部で観ると肝臓・胆嚢系統(第9胸椎・第2腰椎の右側)の変化を伴うことも多い。まあ、胆汁は肝臓で作られて、胆嚢に溜められ、十二指腸にでるのであるから、当然関連はある。
十二指腸潰瘍の痛みを胃と間違って処理しようとすると、かえって痛みが増してくる。十二指腸潰瘍は、第2仙椎と肝臓系統を押さえて愉気すると上手くいく。