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第2腰椎の下痢 第4腰椎の下痢

下痢には、止めた方がよいものと、止めない方がよいものがある。

下痢の時には、第2腰椎には必ず異常が現れる。第2腰椎の三側は、消化器の最大の急処だ。
この第2腰椎にだけ異常がある下痢は、止めない方がよい下痢である。この下痢は体の大掃除的な排泄反応だったり、冷えたことの精算だったりする。この場合、薬などで途中で止めると、かえって予後がよくない。出るものさえ出てしまえば、スッキリする下痢だ。

一方、第4腰椎に異常が現れる下痢は、止めた方がよい下痢である。第4腰椎に異常が出る下痢は、言ってみれば腸が壊れている状態なので、放っておいてはいけない。
老人や小児などは、第4腰椎に異常が出ていて腹部第3調律点(臍の下三横指)が虚だったら、命に関わることもあるので注意が必要である。下痢で命を落とすなどということは滅多にないが、老人と子供、そして時に更年期の女性だけは軽く見ると危険なこともある。

今の季節は、冷えからくる下痢も多い。この中には、第2腰椎の下痢も第4腰椎の下痢もある。
どちらの場合でも、足の甲の第3・4中足骨間の冷えの急所を押さえて愉気した後、脚湯(膝下まで熱めのお湯で温める。6~7分)をするとよい。脚湯の後、両足赤くなっていればこするようによく拭いて終わる。片足だけ赤くなり方が悪かったら、そちら側の脚だけ更に2分温める。

第2腰椎は胃、腸、肝臓など消化器全般と関係するが、大腸は主に第4腰椎である。
しかし、直腸・肛門辺りに来ると、また第2腰椎に異常が現れる。前回の痔の問題などは、この例である。

下腹部痛で第4腰椎に異常があるものは、大腸もあるが卵巣もある。また、膀胱も関係する。
卵巣の場合、硬直を押さえてもあまり変化が起こらない。その奥に必ず硬結があるので、その硬結をとらえて愉気しなければならない。

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