喉につかえる 胸につかえる
正月になるとおもちを食べる機会があると思うが、毎年餅を喉に詰まらせて亡くなる人が出る。
日頃から、どうも物が詰まりやすいという人は、注意が必要だ。
同じ物がつかえるのでも、喉につかえる人は第6頚椎、胸に(食道に)つかえる人は、第4胸椎が硬くなり動きが悪くなっている。これらは、その一側・二側の硬直・硬結を弛めておけば、つかえなくなる。
いざ物がつかえてしまった場合は、喉なら第6頚椎、食道なら第4胸椎を叩く。隣の骨を叩かないように、左手の人差し指か中指を目的の椎骨に当てておいて、その自分の指の上から手刀(チョップ)で叩く。叩き方は、トントントンとリズミカルに。強さはいらないが、速度は必要。上手くやると、スッと通る。喉の場合は、咳と共にスポッと出てくることもある。
なお、第4胸椎は心臓と関係があって、叩くと気分が悪くなったり、唇が青くなったりするので、実地練習はお勧めしない。
ちなみに、第7頚椎は叩打すると一時的に視力が良くなる。叩き方の練習をするなら、第7頚椎が良いかもしれない。ただし、くれぐれも強く叩かないようにする。打つより引くに重点を置くぐらいでよい。
しかし、餅などの粘度の高い物が喉に詰まり気管をふさいでしまったときは、生兵法は怪我の元、救急車を呼んだ方が良い。
そして、掃除機で餅を直接吸引する。これで一命を取り留めた人は結構いるらしい。
もちろん掃除機は掃除の道具で救命機器ではないのだから当然リスクもあるが、いざというときは背に腹は代えられない。
できれば、細いノズルがあれば、なお良いという。
もっと良いのは、日頃から第6頚椎・第4胸椎が硬直しないように、調整しておくことだが・・・。