口内炎
新年になって、口内炎・口角炎ができているという人が何人かいた。
口内炎ができると、「胃が悪いんじゃない?」、と言われたりする。
口の中も消化管の一部であり、確かに食べ過ぎると口内炎ができることもある。
また、口内炎もひどくなると潰瘍化したりして、胃の異常と似たような状況が起こる。
口内炎は、ストレス・疲労の蓄積・睡眠不足などから起こることも多い。
年末年始で、生活が不規則だったり、飲み過ぎ・過食が続いたり、帰省などの疲労・ストレスなどで口内炎になっている人もいるだろう。
口の中の問題は、唾液の分泌に関することが一つ重要になる。唾液の不足が、口内の様々な異常と関わっている。
そこで、耳下腺・顎下腺・舌下腺などの唾液腺の働きを調整することが、口内炎などの口内の異常を治すために有効となる。
一つは、耳下腺・顎下腺を直接刺激する。耳下腺は、耳たぶの後ろの凹み。よく風船などを膨らまそうとして痛くなったりするところである。ここを、ふわっと押さえて愉気をする。強く押しすぎては、いけない。押さえることよりも、愉気するということに重点を置く。
顎下腺は、顎のウラを押さえて愉気する。親指でも他の指でもよいので、顎の骨の裏側を触るような感じで押さえて愉気をする。これも、押すというよりは、顎の裏に指を入れていくという感じで行う。
もう一つは、唾液が出ないことの主な原因となっている自律神経の乱れを調整する。この場合は、頭部第2調律点が良い。頭部第2調律点は、耳の前を上に登っていく線と、左右の目の中心を上に登っていく線が交わる2点である。ここを押さえて、じっくりと愉気する。
それから、上肢の急処も使う。肘の曲がり角と上腕にある上肢第5調律点・第6調律点を押さえておく。
これらの調律点は、化膿止め・消毒の意味で使う。
また、上肢第4調律点は消化器と関係が深く、ここも口内炎の急処である。
なお、同じ口の中でも、舌に症状が出るものは生殖器系、いわゆる婦人科系に問題があることが多い。舌というのは生殖器、特に子宮と関係が深い。
もちろん、生殖器に関連する処を調べなければいけないが、とりあえず以前記事にした恥骨の操法が効くことも多い。
それから、口の両端がただれたり切れたりする口角炎は、胃腸ではなく泌尿器系の変動である。
確かに食べ過ぎると口角炎になることがあるが、これは過食が続いて腎臓が疲労したために起こる。
過食を改めるのも当然必要だが、この時期は冷えと乾きも泌尿器に影響している。足湯と水を飲むことを積極的に行なうと良い。
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