暑いときこそ、熱いものを・・・
夏場バテの原因の一つに、水の飲み過ぎがある。
夏に水を摂りすぎると、腎臓が疲れ、腰が弱くなり、体力が落ちる。
汗をかくこの時期、熱中症予防のため水分補給については、いろいろなところで注意喚起がなされているが、どのように何で水分を摂ると良いかということについては、あまり聞こえてこない。
夏は暑いが、体にとっては熱い飲み物が合っている。
番茶・ほうじ茶・白湯・ハーブティーなど、熱いものをフーフー冷ましながら飲むのが良いのである。
麦茶なども、冷蔵庫で冷やして飲む人が多いが、熱い麦茶もまたおいしいものである。
(ポンパドールの 「ペパーミントリーフハーブティー」 は、個人的にとてもおいしいと思う。夏に、ぴったりである)
小説家で江戸文化研究家の石川英輔氏によれば、江戸時代の人々は、夏には甘酒や麦湯などの温かいものを飲んでいたそうである。「冷や水売り」 など、冷たい水も売られていたというが、当時は氷などもなく、井戸水に砂糖を入れたもので、それほど冷たいものではなかっただろう。
また、瓜やスイカなどもあえて冷やすことなく食べていたそうで、夏に腹を冷やすことが体に良くないということは当時は常識だったのであろう。
冷たいものは、水でもジュースでも麦茶でも、胃腸の働きを低下させる。いわゆるスポーツドリンクなども同様である。
常温であっても、あまり大量にがぶがぶと飲むと体力が落ちてバテてくる。
熱い飲み物は、適量で渇きが癒えるので、飲み過ぎないですむということもある。
また、スポーツの後など、大量に汗をかいたときには、水分と共に塩分の補給も必要である。
過飲によって胃腸が弱り、腰がくたびれて元気が出なくなったら、腰部活点(第2腰椎三側)を押さえて愉気すると良い。
腰と背中の境あたりで、肋骨の終わったすぐ下に指がスポッとはまるような凹みがある。親指で軽く押さえて愉気をする。
すぐ上の一番下の肋骨は、強く押さえると折れてしまうので注意が必要。押すことよりも愉気が大事。
正座して、ゆったりと息をしながら愉気をしていると、だんだんと体が充実してくる。
腰が伸びてしゃんとして、お腹にも力が出てくる。