立秋から
立秋を過ぎて、今は消化器系が休息を欲している時期である。
空腹を感じて食べてみても、さほど食べないうちに満腹してしまう。
もっと入りそうだと思ったのに、自分が思ったほど食べられない。
それを超えて食べ過ぎれば不快感がある。体が重くなる。下痢をする。
今は、そういう時期なのである。
初夏以降、梅雨、夏の間に食べ過ぎていた人は、肝臓・胆嚢系統に異常が出たりする。
胸椎9番、腰椎2番の系統である。
これはもう体が、これ以上食べないで下さい、と訴えている状態である。
夏の疲れが出ているといえば、そうともいえる。
しかし、疲れがあろうがなかろうが、今はそういう季節なのだ。
この時期は、体の要求に従い小食にするのがよい。
お腹が空く感覚に 「快」 のあることを知るのに適したときであり、空腹を楽しむべき時期なのである。
この時期に食べ過ぎると、体を壊す。
そして、ここで食べ過ぎなければ、今まで食べ過ぎていた人も整ってくる。
また、これからは少々メランコリックな気分になりやすい時期でもある。
夏の終わりの、どこか寂しい感じ。
線香花火がポトリと終わったときに感じる儚さのような、何か物悲しい感じ。
そういう感傷的な気分になりやすい。
気持ちも、あまり前向きにならない。
どちらかというと、後ろ向きな傾向にある。
実際に、過去のことを思い出すことも多い。
普段は滅多に思い出さない子供の頃のことや学生時代のことなどを、ふと思い出す。
その回想には、どこか懐古的な感じをともなう。
この気分は、秋の彼岸の頃まで続いていく。
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