半永久保存版 「足湯」 のちょっとしたまとめ
足湯(そくとう)は、整体の部分温法の中では、守備範囲も広く使用頻度も高い。いろいろな体の変動のときに、とりあえず足湯をしてみると楽になることが多い。もちろん、「冷え」 一般にも非常に効果があるし、風邪のときにも使う。
いわゆる 「足湯(あしゆ)」 には、足湯(そくとう) と 脚湯(きゃくとう)がある。
「足湯」 は、くるぶしの中央まで、もしくはくるぶしがかくれるくらいの熱めのお湯に足を浸ける。
「脚湯」 は、膝が隠れるくらいのお湯に浸ける。最低でも膝のお皿の下あたりまで、鍼灸でいう 「足の三里」 がかくれるくらいの深さは必要。
脚湯は本来深い容器でおこなうのが良いが、バスタブに膝(から足の甲)をついて浅いお湯でおこなっても良い。
頭が重い ・鼻水がでる ・喉が痛いなど、頚から上の症状には足湯。
下痢 ・お腹にガスがたまるなどの、消化器系の症状や風邪の後に咳が残る場合には脚湯。
もしくは、足の土踏まず(泌尿器系)を押さえて圧痛があれば足湯。
足の三里(消化器系)を押さえて痛かったら脚湯。
温度は、一般的にはそれぞれ、 「入浴温度」 より2度ほど高くするのを目安とする。
しかし、普段の入浴温度があまりにぬるかったり熱かったりする場合は、2度UPではよろしくないこともある。
ともかく、熱いけれど、気持ちよいと感じられる温度が良いということである。
時間は、6~7分間。
それで物足りないように感じるときは、たいてい時間が足りないのではなく温度が低い。
足湯・脚湯は、途中で温度が下がらないことが肝心である。差し湯をしたりして、6分乃至7分間、ずっと熱いままを保つ。
終わってみて、片方の足だけ赤くなり方が少なかったり、片方だけまだらに白かったりしたら、そちら側だけ更に1~2分余分に温めて、左右の赤さをそろえる。
その間、赤くなっていた方の足は、よく拭いて乾いたタオルでくるむなどして冷えないようにする。
終わったら、乾いたタオルで擦り上げるようによく拭いて、すぐに靴下などを履く。コップ一杯の水を飲んでおくと、なお良い。
秋口から冬の前半は、寝冷えで体調を崩すことが多い。これに対処するためには、朝起きてすぐの脚湯がよい。朝風呂でもよい。
お正月以降は、季節柄の頭の緊張を解くためにアキレス腱を弛めたい。その目的には、足湯の方が適している。
そして、朝起きてすぐよりも、少し活動して体が温まってからの方が効果が上がりやすい。
朝風呂なら、起きてすぐでもOK。
秋、そして冬の前半は、寝る前に足湯 ・脚湯をおこなうと寝汗をかいたりして、かえって寝冷えをしてしまう。この時期は、やはり朝に限る。
真冬になったら、寝る前に足湯をするのもよい。だいたい暮れあたり、もしくはお正月過ぎてからならば大丈夫。眠りが深くなり、目覚めがよくなる。二度寝もしなくなる。
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追記
秋・冬に寝冷え対策として朝の足湯を奨めるためか、足湯は朝するものだと思い込んでいる人がいるが、足湯はいつおこなってもよい。風邪のときなど、体調を大きく変えたいときは、夜寝る前がよい。
また、なんとか体を良くしようとか、なんとか汗をたくさん出そうなどと意気込んでやるのはよろしくない。のんびりした気持ちで、気持ちよくおこなった方が、かえって効果が上がりやすい。