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体の要求にそって食べる

今年は梅雨入り前頃から、胃腸を壊す人が多かった。特に胃の症状を訴える人は多く、何週間にもわたって、食べられない日々が続いた人も何人かいた。

梅雨明けして夏本番になっても、その傾向は続き、今も水の多飲、冷たいものの摂りすぎ、冷房による冷えなどで胃腸が弱っている人は多い。

立秋を過ぎて、食の落ちる時期に入った。夏バテしている、していないにかかわらず、この時期は自然と食欲が落ちるものである。
それは秋のお彼岸頃まで続くのだが、この時期に食べ過ぎると体をこわしやすい。

初夏から夏の前半に胃腸の調子を崩していた人は、特に気をつけておいた方がよいだろう。

どうも食欲が落ちても、気持ちは食べたいとか、食べないと栄養が足りないのではないかと心配して、体の要求を超えて食べてしまう人が少なくない。

栄養は、一年中満ちさせておくのがいいわけではない。少し栄養を落とした方がいい時期もある。
これは人生においても同様で、あまり食べない方がいい時期、栄養を落とした方がいい時期というのもある。女性の更年期などは、その代表である。

この時期は、そもそもあまりたくさん食べたい感じがないので、体の要求にそって食べることを身につけるには、まさに好機だ。
食を落としても結構元気でいられる、いや落とした方がかえって元気でいられる場合もある、ということを体を通して知ることができる。

体験を通してそれがわかれば、食を減らすことに対する恐怖心もなくなるだろうから、更年期を控えた女性、食べ過ぎによる病、痛風とか糖尿病などを持つ殿方も、この機会に少々減食してみることをぜひお勧めしたい。

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