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身体気法会 会員通信より

そろそろ秋冬の乾燥対策について書こうかと思っていたところ、懇意にさせていただいている柳澤先生から、身体気法会の「会員通信」 が届きました。(ご厚意で、会員同様のおもてなしを受けさせていただいています)

とても心地よい文章で、内容も充実しているので、先生のご承諾を得てこちらのブログで紹介させていただくことにしました。

以下、身体気法会 会員通信からの転載です。

 

 

10月の初旬に大きな乾きの第1波がやって参りまして

これで、相当に身体は乾いてしまいました。

中下旬である今は一段落いたしましたが

この初旬の乾きに入り込まれた人たちは

今、呼吸器系の喉痛から始まる風邪や変動を

起こしています。

 

冬の乾きと云うのは

冬の季節の大きなリスクの一つです。

しかし、この乾きと上手く付き合っていかない事には

冬の夜空の冴え冴えとした星々を

仰ぎ見ることさえ出来ないわけで、、、

寒さと乾きと云う

冬のそれなりに過酷な環境の中で

いかにそれを堪能できるかが

身体の目指すところなのです。

 

冬は視線が遠くに広がります。

聴覚も遠くまで伸びていき

この世界の広がりに注視するのが冬と云えます。

 

遠くの山の、カサっと雪くれが落ちて

葉がさやぐ音さえ聞こえてくるのが

冬であり、

行動範囲も動きも狭まり鈍るのに

視野は何処までも広まるのです。

 

実に静かで愉しい季節です。

 

さて、この乾きの始まりの今から

そろそろ始めて良いのが

風呂~湯船に浸かりながら

湯のみ一杯ほどの水をちびちび飲む、と云う

養生法です。

 

湯船に浸かった状態で、

一口づつ水を口に含んで

ゆっくり喉から落とすように

飲むのです。

 

風邪気味の時などは

少し熱めの湯に浸かり、

一口目はしばらく口の中でころがして

体温くらいになったら

ペっと捨てます。

二口目からちびりちびりと飲みます。

 

身体に水分が染み渡ると

まだまだ汗をかきますから

お風呂から出た後

しばらくバスローブなど羽織り

汗を吸い取らせます。

 

どうぞお試しになってみて下さい。

 

会員ブログの一部更新をしました。

※まだお送りしていなかったブログについて

招待メールをお送りしています。

 

こちらもご参考にどうぞ。

季読み帖    http://kiyomi-kihou.seesaa.net/

身体気法会HP http://www.h7.dion.ne.jp/~s-kihou/

 

閉型に一種体癖的傾向を併せ持つ(であろう)柳澤先生らしい感受性が、冬を表現する描写の中にあらわれていて、とても興味深いですね。

ちょっぴり付け加えさせていただくと、これからの時期暖かいスープの類いは体を養うのに適しています。体の乾きにもいいですし、なにより体が温まります。
それ以外では、沸かしていない生の水が体に適っているのですが、水は冷たくていやだと感じる体の人は、上記のごとくお風呂で飲むのがよいでしょう。お風呂で湯に浸かりながらちょっとずつ水を飲むのは、体の乾きを解消する最も良い方法の一つです。

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