目からウロコ・・・ ~ 脚湯法 ~
年末に、久しぶりに神保町界隈をぶらぶらした。喫茶店をはしごし、古書店なども見てまわった。マニアックな本が揃っていることで知られる書泉グランデや大手大型書店の三省堂なども、数年ぶりに行ってみた。
いつも本を買ってしまうときには大量に買い込んでしまうことが多いのだが、散々見て歩いた割には収穫はたったの4冊だった。こういうものにも波があって、今回は幸か不幸か購買意欲が低い時期だったようだ。
さて、三省堂では、野口晴哉先生の初期の有名なお弟子さんのお弟子さんが書かれた整体の本を見つけた。こちらは購入しなかったのだが(スミマセン)、脚湯のやり方が書かれている項を見て思わず目からウロコが落ちた。
脚湯(きゃくとう)は、膝から下を湯につける野口整体の温法の一つで、寝冷え解消やお腹の調子を整えるなど、適応範囲の広い優れた家庭療法である。
脚湯をするときは、風呂を熱め沸かして、その中に立つかバスタブに腰掛けておこなっていた。
他の人にやってもらう場合も同様に指導していたのだが、「お湯がもったいない(不経済)」、「お湯をためるのに時間がかかる(面倒くさい)」、などの理由で足湯(そくとう)に比べて人気がなかった。
もちろん、実践する人はいつでも実践するのだが、しない人の気持ちもわからないではないので、本当にやった方がいいという人以外にはあまり強くは勧めないことも多かった。
ところが、件の本にはそれらの問題を一気に解決できる方法が載っていた。
そのやり方とは、バスタブの中に膝立ちになって行うという方法だった。
バスタブに膝(から足の甲)をついておこなえば、お湯の量は少なくて済む。これなら、経済的だしお湯をためる時間も短くて済む。
なぜ、こんなに簡単なことに気が付かなかったのかと、しばし呆然としてしまったのだが、なにはともあれ、まさに目からウロコが落ちた瞬間だった。
試しに脚湯で検索してみたところ、この方法を紹介しているところもあるので、実はポピュラーな方法なのかもしれない。
ただ、下にタオルなどを敷くとしても、膝などに故障を抱えている人には難しいかもしれない。また、小さいお風呂よりも大浴場の方が体の温まりがいいのと同じで、脚湯も本来はたっぷりのお湯で行った方が効果的ではあると思う。
といったことはあるのだが、やらないよりは次善の策でもやってもらった方がよいに決まっている。
まあこういうことは、本当にやる人はいつでもやるし、面倒くさがりの人は、簡単な方法でも結局はやらなかったりもするのだが、とりあえず最近はやりそうもない人にはこの方法も併せて紹介させてもらっている。