身体気法会 H28年度 整体法講座 初級 のお知らせ
野口整体の整体操法を学んでいくと、「技術以前の問題」 というか、「技術を支える諸問題」 がたくさんあるということがわかってくる。
実際の調整技術の前提としてある 「気」 というもの、愉気ということ、人に触るということ、自分と相手の息のこと、操法は体の何を対象としているのかということ、そして心の働きとそれが体とどうかかわってくるのか・・・・。
そういったことを新たに知り、学んでいくことが、操法を学ぶということでもあり、人間とは何かということを理解していくことである。
私が整体を学んでいたときには、講座は初級・中級・上級と分かれていた。初級講座は、愉気法から始まり、調律点(急処)の位置と用い方、型の取り方などを中心に学んだ。
中級では、様々な変動(病気)に対応するための方法、救急操法、脊椎の調整、骨盤調整、四肢の関節調整など、テクニカルな内容が主だった。
手技のテクニック的な面では中級が最も充実していて、上級でのテーマは、「機」、「度」、「間」 の問題や愉気の感応の高度な部分など、まさに技術を超えた問題であり、かつ整体操法の核心に迫る内容であった。
(それ以外に、一時期 「練習会」 と呼ばれていた師匠が個人的に指導する会もあった。元々は内弟子対象の研究会のようなものだったようで、後に師から直接声をかけてもらったものも参加して学ぶことができるようになった。実践的な技術の要諦の多くは、ここで学ばせてもらったように思う)
さて、柳澤先生が主宰される身体気法会の整体講座では、初級・中級までで私が習っていたときの初級に相当するような内容になっている。
柳澤先生本人もどこかで書いていらしたが、初級・中級合わせて初等講座といった括りにして、人が育つのに合わせて続いて中等講座、高等講座と進めていきたい、とのことのようだ。
しかし、柳澤先生の初級講座は、まさに技術以前の問題を掘り下げていて、私の習った区分けで言えば、上級で学ぶような内容が結構含まれている。
初心者にも取り組みやすく、なおかつ他で手技療法などを学ばれた方でも興味深く取り組める内容ではなかろうか。
前置きが長くなったが、身体気法会の 「整体法講座初級」 の平成28年度の参加申し込みが始まっている。
興味がおありの方は、 身体気法会HP へどうぞ。
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