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アルプスの少女ハイジ その1 ~クララはいかにして立ったのか~

以前、こんな記事を書いたことがある。 → 「立つんだ、クララ!
震災直後の記事だが、文章の微妙な不安定さなどから自分もショックを受けていたんだなあと今更ながらに感じるものがある。

さて、クララとは、スイスの作家ヨハンナ・シュピリの小説 「アルプスの少女ハイジ」 の登場人物である。日本では、1974年(昭和49年)の1月~12月、カルピスまんが劇場(後の世界名作劇場)で同名のアニメが放映されて広く人気を博した。
最近では、「家庭教師のトライ」 のパロディCMで、懐かしいハイジ達の笑顔を見ることができる。本編とは、だいぶキャラクター設定が変わっているが・・・。

ストーリーを極々かいつまんで簡単に紹介すると、スイスのある町に住んでいた5才の女の子ハイジは、1才のときに両親を亡くし、ほとんど親戚などに預けられてさみしい日々を過ごしていた。
あるとき一緒に住んでいた母方の叔母がフランクフルトに働きに出るのをきっかけに、ハイジは父方の祖父であるアルムおんじに預けられることになった。
それからハイジはアルムの山で、おじいさんや山羊飼いのペーター、大きなセントバーナード犬のヨーゼフ、子ヤギのゆきちゃん達と愉しく暮らすことになったのだ。

ところがあるとき、件の叔母が、フランクフルトの大富豪の娘が遊び相手を探しているということを知り、ハイジを騙してフランクフルトに連れ去ってしまう。
お屋敷の娘クララは、生まれつき足が悪く車椅子で生活している。本当はクララの足はもう治っているのだが、クララは立てないと思い込んでいるのだ。

一気に話を吹っ飛ばして先に進めると、アルムの山に帰りたくて心を病んだハイジは、山に返されることになる。そして、明るい気持ちと健やかな体を取り戻したハイジの元に、今度は友達になったクララがやってくることになる。
クララの主治医がアルムの山を視察に来て、クララが歩く意欲を取り戻すためには良い環境だと判断したからだ。

さて、このアニメの最大のクライマックスは、なんといっても歩けずに車椅子に乗っていたクララが自分の足で立つというところだ。

リハビリを兼ねて山に来て生活するクララだが、なかなか立つことはできない。いくら医師や周囲の人間が、本当は立てると言っても、クララ自身に立てるというイメージが無いのであろう。いくら仲良しのハイジが励ましても、やはり立てないと言うばかりである。

ところがある日、とうとうクララが立ち上がるときがやってくる。

以下、 HIRAO'S HOME PAGE さんの アルプスの少女ハイジ ストーリー詳細 より転載させていただいた。

アルムの夏も次第に深まり緑の色も一段と濃さを増す頃、クララは何とかつかまり立ちができるようになっていました。しかしもう少しのところで恐がってしまいクララはなかなか一人で立てるようにはなりませんでした。
転ぶ事を恐がり、ちょっとした事で理由をつけて練習をやめようとする弱気なクララを見たハイジは泣きながら 「クララのバカっ! 何よ意気地なしっ! 一人で立てないのを足のせいにして、足はちゃんとなおってるわ、クララの甘えん坊! 恐がり! 意気地なし! どうしてできないのよ、そんな事じゃ一生立てないわ! それでもいいの? クララの意気地なし! あたしもう知らない! クララなんかもう知らない!」 そう叫ぶとハイジはクララをおいて駆け出してしまったのです。
クララはハイジを追いかけようと思わず立ち上がってしまいました。そうです、クララは一人で立てたのです。
振り返ったハイジはクララが一人で立っているのを見てびっくりしてしまいました。 「ハイジ… 私、私立てたわ」 クララがそう言うとハイジはクララのもとに駆けつけ 「よかったねクララ」「ええ、嬉しいわ。ありがとうハイジ」 そう言うと二人は泣きながら抱き合って喜びあうのでした。

という大円団を迎えるのである。

仲良しのハイジが自分の元を去ってしまうと思ったクララは、ハイジを追うために自分が立てないという思い込みすら忘れて、思わず立ち上がってしまったのだ。二人の友情の力が、ついにクララを立ち上がらせた感動の瞬間である。

ところが、子供のころに見たのですっかり忘れていたのだが、実はこのシーンより遡ることしばし、クララはあることをきっかけにすでに立ち上がっていたのだった。

つづく ・・・・。

※ アニメ版アルプスの少女ハイジのストーリー、シナリオに関しては、HIRAO'S HOME PAGE さんの 世界名作劇場>アルプスの少女ハイジ>アルプスの少女ハイジ ストーリー詳細 (と youtube のアニメ動画)を参考にさせていただきました。

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