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ブラハラ その2

さて、ハラスメントはもってのほかだが、ブラハラ以前に血液型によるタイプ判断自体に否定的な人も少なくないようだ。
アンチ血液型性格判断の最大の主張は、科学的根拠に乏しい(もしくは、「科学的に否定されている」) ということのようである。

ちなみに私はといえば、いわゆる血液型性格判断にはかなり肯定的である。今までの自分の経験からもそれぞれの血液型に共通する気質の傾向はあると感じているのだが、とある人物の影響で決定的に信用するようになったという経緯がある。

そのとある人物とは大学時代の友人、F君である。そのF君は、血液型人間判断が大好きで、5分間話せば初対面の人でも血液型が何型かを当てられると豪語していた。
F君とは2年間同じクラスで学んだ仲なのだが、彼はその2年ぐらいの間に、およそ30人ぐらいの初対面の人の血液型を見事に当て続けた。それも、ほとんどはちょっと会話を交わした程度か、誰かとの会話を横で聞いていただけで当ててしまうのだ。
私の前では、ただ一人だけ外してしまったのだが、その相手はべろんべろんに泥酔した状態だったので、それを考慮してノーカウントとすれば、ほぼ100%初対面の人間の血液型を言い当てていた。

どういう基準で判断していたのかはわからないが、F君からすれば各血液型それぞれに何か明確な特質が読み取れていたのだろう。
何にせよ、F君の(ほぼ)30連勝を目の当たりにしては、血液型による気質の差異は存在するとしか思えなかった。また彼の血液型性格判断による人物評が非常に的を射ていて面白かったというのも私を肯定派にした大きな理由かもしれない。

日本における血液型による性格判断のブームのきっかけとなったのは、能見正比古氏の 「血液型人間学」 という一冊の本であるようだ。件のF君も、この能見氏に深く傾倒していた。
この本の中で能見氏は、血液型による分類は性格の分類ではなく、それ以前の気質・素質といったものの分類であると明言している。前回も書いたが、これは体癖でも全く一緒である。体癖もまた心身の感受性の 「素質」 なのである。

性格は気質を元にはしているが、育ってきた環境要因や教育などで大きく変わるのは当然のことである。このことは、血液型どころか遺伝子も同じで、当然干支も、星座も一緒の一卵性双生児をみれば一目瞭然だ。

血液型人間判断否定派の論拠である、「科学的に否定されている」 ということに関してだが、血液型と気質との関連性が科学的に否定されているかどうかは情報がないので何とも言えない。ただ血液型とある種の病気との関連性、例えば何型は何病になりやすい、といった傾向があるということは医学界で認められつつあるようだ。

そもそも血液型とはいうが、それは血液型物質(O、A、B型物質)がはじめに血液から見つかったのためにそう呼ばれるようになっているが、血液だけではなく体を構成する骨も筋肉も皮膚もそれぞれO、A、B型に分けられるのだそうだ。
そう考えると体質がそれぞれの血液型で違っても不思議はないだろうし、体質と気質には相関関係があると考える私からすると、血液型による気質の差異があっても不思議はないと思う。

さて最後におまけだが、実は「血液型人間診断」 以外にも、個人的に関心を持っている人間診断がある。それは、「エニアグラム」。

「エニアグラム」 では、人間の性格を9つのタイプに分けている。日本では、鈴木秀子さんの著書 「9つの性格」 で広く知られるようになった。
ひと頃よくTV番組などでも取り上げられて話題になったこともあるので、ご存知の方も少なくないかもしれない。
エニアグラムでパートナー探し」、もエニアグラムを理解する入門書としては良かった。

体癖でも血液型人間診断でもエニアグラムでも、上手く活用すれば人生を乗り切るための便利なツールにもなるし、活用方法を誤ればハラスメントにもなる。要は使い方、活かし方の問題なのだ。

 

つづく (かも知れない)・・・

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